「都会を離れて、地方でのびのび仕事がしたい…」
「いつかは地元に戻って自然に囲まれた生活がしたい」
そんな方は、Uターン・Iターン就職が向いているかもしれません。
この記事では秋田県にスポットを当て、
- 秋田県の魅力や特徴
- 秋田県にUターン就職するメリットや注意点
- 秋田県へのUターン就職の支援制度などの情報収集方法
などについて調査し、秋田県の魅力についてお伝えできればいいなと思います。
秋田県のUターン就職において知っておきたいこと!
これから秋田県にUターン就職をしたい!
そう考えている方に向けて、秋田の雰囲気や特徴、さらに秋田ならではの魅力について紹介します。
秋田にUターン就職を考えている方に向けて、秋田の雰囲気や魅力についてお伝えしていこうと思います。
大自然の中で作られる豊かな食文化!
「あきたこまち」を初め、日本でも指折りのコメ産地として知られる秋田では、お米を存分に堪能できるきりたんぽや、日本酒が有名です。
さらには日本三大美味鶏の1つに数えられている比内地鶏など、夏が短い北国型の環境下で、豊かな食文化を進展させてきました。美味しいものばかりです!
秋田は北海道に次いで食料自給率(カロリーベース)が全国2位です。
また、家庭の成人1人当たりの清酒の販売(消費)数量も9.8ℓで全国2位という実績を誇っており、良質で美味しい食べ物やお酒の生産が盛んであるということが分かります。
美味しいお酒と美味しいご飯、人間の三大欲求の1つである「食」を充実させたい!
そんな方には魅力的な環境が秋田には備わっております。
家賃のコストが低く、移住環境が良い!
秋田は、都心と比べて家賃や土地の値段が大幅に安いです。
1人暮らしの場合、秋田県の中心地である秋田市でも月5万円前後で、ワンルームや1K、1DKのお部屋を借りることができます。
渋谷区(7.8万円)や目黒区(7.7万円)、杉並区(6.8万円)など、都心で若者に人気の街の家賃相場と比べてみると、家賃にかけるコストを大幅に下げることができるのではないでしょうか。
そして、いつか自分のマイホームを持ちたい!そんな夢を持っている方にもおすすめなのが、実は秋田です。
秋田は、住宅所有率、持ち家住宅率、一戸建率が全て全国No.1の数字を誇っており、”持ち家に住む”という文化が県全体に根付いている環境なのです。
生活下での環境も、刑法犯認知件数、刑法犯検挙率も全国1,2位の数字を実績として持っているので、安心・安全に暮らすことができる環境だと思います。
美人な方が多い!
「秋田美人」と称されるほど、秋田には美人の方が多いと有名です。
理由としては諸説あり、日照時間が少ないことによって培われる、きめこまやかな白い肌、良質で美味しい水と食べ物に囲まれた環境等々の理由が挙げられるそうです。
加えて、あまり知られておりませんが、実は秋田は人口10万人当たりの理容所・美容所の数が全国1位という実績を持っており、県全体でしっかりと身なりを整えるという文化が根付いているために美人が多い、ということも言えそうです。
素敵な女性と出会いが欲しい独身男性にとって、かなり魅力的な点になるのではないでしょうか。
秋田県にはどんな職種・職業が多いのか
秋田では様々な職種が募集されており、都内では募集されていない、秋田ならではの職種も存在します。
事務職
土日休の固定給かつ、勤務時間も固定されていることで、プライベートとの両立も図れることで人気の事務職。
秋田で特に募集されている事務は、行政・一般事務・教育行政・教育事務・警察事務などです。
詳しい実務の紹介や、社員インタビュー、採用試験内容等の情報が秋田県の公式サイトで閲覧することが可能です。
技術職
豊かな水と自然に溢れた秋田の環境を保全するために、秋田では多くの技術系の職種が存在しています。
化学・林学・機械・土木・建築・畜産など、都内では味わうことのできない業務に従事することができます。
こちらも詳しい実務紹介や職員インタビューを秋田県の公式サイトで確認できるので、閲覧することをおすすめ致します。
資格・免許職
秋田には多くの一定の資格や免許が必要となる職種についても募集がなされています。
保健師、管理栄養士、獣医師や、前述したように理容室・美容師が多いので、美容師として活躍する方も多くいらっしゃいます。
資格を活かして都内で働いている方でも、秋田で同様の職種に従事することも可能です。
実務内容等、前述した秋田県の公式サイトで確認してみてください。
秋田銀行
地方銀行として有名な、秋田銀行も秋田の就職先として人気なようです。
秋田県内の企業で1番クチコミ情報が記載されているのが秋田銀行です。
銀行ということもあって、人気就職先の一角を担っています。
秋田県の賃金の目安は?
秋田県に移住して働いた際、どのくらいの賃金・給料になるのか事前に目安を確認しておきましょう。
【秋田の最低賃金】
時間額 |
効力発生日 |
適用範囲 |
822円 |
令和3年10月1日 |
秋田県下の全ての労働者に適用される |
秋田県の最低賃金は、令和3年10月1日より822円に改定されます。
令和3年10月1日より以前は792円ですので、30円引き上がることが分かりました。
全国的に見ると、東京都が1,041円、神奈川県が1,040円という現状と比べると、アルバイトで働く場合、秋田県の賃金は決して高くないことが分かります。しかし、大幅に最低賃金が引き上がったことで住みやすくなってきていることがわかります。
次に平均年収について都内と比較をしてみます。
【秋田の平均年収(都内との比較)】
東京 |
秋田 |
||
平均年収 |
平均月収 |
平均年収 |
平均月収 |
438万円 |
36.5万円 |
371万円 |
30.9万円 |
秋田の平均年収は371万円で、東京都の平均年収は438万円なので、東京都の約8割程度の年収になることが分かります。
以上のような結果から、現在都内でアルバイト・正社員で働いている方にとって、秋田へのUターン就職する場合は、年収ダウンの可能性があるという点も、把握しておかなければなりません。
秋田県の主な交通手段は?
秋田で生活をしていく上で、主な交通手段は車になります。
電車やバス等も利用することはできますが、本数が少ないということで、秋田市に住む車を持たない学生さんなどは不便に感じているようです。
こういった市民の声を真摯に受け止め、秋田市役所の交通政策課では、利便性の向上に向けて施策を進めているそうです。
市民の生活を少しでもよくしていこうという気概が見えるのは、住民にとっては何より嬉しいことなのではないでしょうか。
秋田県へUターン就職の助成金・補助金について
地域の支援制度は、就職・移住先を選ぶ要素の1つになります。
秋田のUターンにおける助成金や補助金はどこまで充実しているのでしょうか。
秋田では、Uターン・Iターン・Jターンの総称として、オールターン(All turn)の“A”と秋田(Akita)の“a”とをかけて、「Aターン」と名付けています。
ここからはUターンではなく、Aターンとして記述致しますので、同義と捉えていただければと思います。
移住支援金制度
この制度は、東京圏23区内に在住している方、もしくは同区内に通勤している方を対象に、Aターンとして「秋田移住支援金マッチングサイト」に登録されている
対象企業に正規就職が決定した場合に、最大200万円の助成金が受け取ることができる制度です。
家族で移住した場合には、1世帯あたり100万円、単身で移住した場合には、60万円が支給されます。さらに、一定の分野の技術職・専門職の資格を取得していると、
上記の金額に加えて、県から100万円(単身の場合は60万円)が貰える制度となっております。
家族を持っている方でも単身の方でも、秋田移住にあたってはこの制度を活用しない手はないでしょう。
東京から秋田県内企業へ就業する場合、最大200万円の移住支援金を受けられます。
支援対象者や申請方法等、詳しい内容は秋田県の公式サイトで確認が可能ですので、ご確認いただくことをおすすめ致します。
秋田県へUターン就職のメリット
上記では、秋田県について紹介しました。
では実際に秋田へAターン就職をする場合のメリットについて、ご紹介していきます。
生活費のコストが低下する
現在都心で働いている方にとって、都心で暮らすことと比較して、まず驚くのは生活費の安さです。
前述した通り、都内近郊と比べて家賃相場が安く、秋田市を例にとってみても、ワンルームで5万円前後という家賃相場となっています。
さらに、秋田で生産される新鮮で美味しいお米や食材を、近くのスーパーで安く購入することができるので、物価が安いことも1つの特徴です。
こういった点から生活費のコストを抑えることができ、自分の自由に使えるお金が増えるのもメリットの1つではないでしょうか。
季節ごとに表情を変える自然の中でゆったりと過ごせる
秋田は日本海に面しており、県の中央には山があることから、海と山の2つの自然を秋田だけで味わうことができるのも魅力的です。
夏には田沢湖のキャンプ場で天然のウォータースライダーが体験でき、秋には紅葉、そして冬にはスキーやスノーボード、疲れた体を癒すことのできる天然の温泉など、どの季節でも秋田を存分に堪能しながら、ゆっくりできることも利点の1つです。
秋田県へUターン就職する際の注意点!
秋田にAターン就職するにあたって、注意点について紹介していきます。
以下記載の注意点をしっかりと把握することがAターン就職の失敗を極端に少なくすることができます。
自分にとってAターン就職をする際に譲れない部分、譲歩できる部分などを徹底的に分析し、メリットよりも注意点の方が比重が大きければ、秋田へのAターン就職は1度冷静になった方がいいかもしれません。
年収が下がるリスクがある
前述した通り、平均年収が438万円である都内近郊と比べてみると、秋田は371万円と低い年収になっています。
都内で働いている方で、年収に重きを置いている方にはデメリットになるでしょう。
しかし、前述したように、秋田には生活費が安いという利点があります。
また、秋田独自の職種や都内で培ったスキルを秋田の企業で発揮することができれば、年収が上がることも予想されます。
なので、個人の頑張り次第では、メリットに変えることができるかもしれません。
雪対策が必要になる!
秋田は日照時間が少なく、日本海側にあることから冬になると気温が下がり、大雪が降る地域もあります。
秋田に住むのであれば、防寒対策はもちろん、除雪作業が必要になることも頭に入れておくべきでしょう。
実際に秋田に住みたい地域がどのくらいの積雪量になるのか、事前に調べておくといいかもしれません。
秋田の市町村別の積雪量でいうと、秋田市が一番積雪量が少なく、横手市が一番多いとされています。
ここは押さえておきたい!秋田県へのU就職のポイント!
ここまで秋田の魅力やAターン就職のメリットや注意点について触れてきました。
しかし、実際に秋田にAターン就職する場合には何から始めればいいの?と疑問に持った方もいらっしゃるかもしれません。
そこでこの項目ではAターン就職の手引きや実際に移住するまでの流れについてまとめてみました。
秋田へAターン就職する場合に、県として支援してくれるサービスについてご紹介します。
秋田県ふるさと定住機構
秋田では進学や就職での若者の県外流出を背景に、秋田の更なる発展を
担う若者人材の確保や育成、定住などの増進を図るべく設立されたふるさと定住機構という公益財団法人があります。
こちらでは秋田の企業とAターン求職者をマッチングさせる「Aターンフェア」の開催や、相談窓口でAターン就職に関する個別に相談ができる窓口等々の支援を行なっています。
相談窓口は秋田県内だけでなく、東京にも事務所を配置しているので、現在都心にお住いの方でも気軽に相談できる環境が備わっております。
秋田県へ移住までの4ステップ
「実際に都内で働くよりも、秋田に移住した方が自分にとってメリットがある!」
「Aターン就職でより良い生活を過ごしたい!」
そう考えた方に向けて、実際に移住するためのステップをこれから紹介していきます。
秋田県にUターン就職・移住するにあたってどれも大事な項目なので、しっかりとチェックしていきましょう。
①移住の目的を整理する
自分の中でまず「なぜ移住するのか」の目的をしっかりと把握・整理しておくことが大切です。
農家を目指したい、秋田の環境下でやりたい仕事があるなど、秋田移住することによって、自分自身の人生の目標に繋がる行動になると確信できる目的を整理しておきましょう。
そうしておくことで、実際に移住した後で苦しいことや嫌なことがあったとしても、逃げずに乗り越えられることができるでしょう。
②家族・恋人に相談し、合意を得る
もしも1人で自由に移住する際は、このステップを踏まずに次のステップに進んでも問題ないです。しかし、パートナーや家族がいる場合は例外です。
家族は移住することに賛成なのか、ご自身の移住の目的をしっかりと話し、相手の意見も尊重することが大事です。
これらを前もって話しておかないとトラブルの原因になってしまうので気をつけましょう。
③現地に行ってみる
条件を選定し、情報収集した上で、「この地域に移住したい!」というステップまで進んだら、実際に現地に行って住むイメージを固めておきましょう。
その際にチェックするポイントとしては、
- 交通の便はどうなのか?
- 近くにスーパーやコンビニなど日用品を帰る場所は?
- そこに住む上での地域行事などは?
などの点についてしっかりと確認しておくべきです。
その情報だけではまだ判断できない、という方であれば、その地域での「お試し体験住宅」を試してみましょう。
お試し体験住宅というのは、実際にその土地の暮らしを体験するために準備されている住宅のことで、1泊から1〜2年体験することのできる物件も存在するそうです。
自分の住みたい地域にお試し体験住宅制度があるかについても、ホームページや自治体先に確認しておきましょう。
④移住先でUターン就職先・移住場所を探す
移住して日々の生活をしていくためには、仕事をしなければなりません。
ijuuや個人相談、インターネットで就職したいと思う企業や移住したいと思う場所を探してみましょう!
賃貸であれば、地元の不動産会社に相談したり、購入するのであれば移住先の市町村で移住の支援制度などを確認することをオススメします。
【秋田県へのUターン就職・転職】まとめ
秋田のAターン就職について解説しました。
秋田には良質で美味しい食べ物と豊かな自然に囲まれながら、秋田で新たなキャリアに挑戦したい方や、今までの実績を活かして
秋田に貢献したい!といった方にもうってつけの環境や制度が整っております。人生は1度きりです。
都内で働くという選択肢だけでなく、視野を広げて地方で働く、地方に移住するという選択肢もあることを、知っていただけたら幸いです。
秋田へのAターン就職を検討中の方は、一度相談会やセミナーに参加するのもおすすめです。
新型コロナウイルスの影響で、オンライン参加ができるところも増えているので、気軽に情報収集するところから始めてみましょう。