熊本県へのUターン就職とは?メリットや助成金、注意点について紹介!

熊本県へのUターン就職とは?メリットや助成金、注意点について紹介!

「都会を離れて、地方でのびのび仕事がしたい…」

「いつかは地元に戻って自然に囲まれた生活がしたい」

「仕事中心ではなく、もっと家族の時間を増やしたい…」

そんな方は、Uターン就職が向いているかもしれません。

この記事では熊本県にスポットを当て、

  • 熊本県の特徴
  • 熊本県に就職するメリットや注意点
  • 熊本県へUターン就職における支援制度などの情報

上記について分かりやすく紹介します!
この記事を読めば、熊本県へUターン就職について分かり、Uターン就職がより具体的なものになるでしょう

目次

熊本県へUターン就職する際に知っておきたいこと

これから熊本にUターン就職を考えている方に向けて、熊本の雰囲気や特徴、さらに熊本ならではの魅力についてお届けできればと思います。

豊かな自然と綺麗なお水

都会の雑踏を離れ、休日に旅行で地方に行き心身共にリフレッシュできた方も多くいると思います。

熊本県は県土の約6割が森林で占められており、「米塚」や「水前寺成趣園」といった自然の景観を楽しむことのできるスポットも各所に存在しています

自然の中で過ごすことは、創造力や幸福力、集中力が増すとも言われているので、都心で生活する以上に、日々のストレスの低減やリフレッシュ効果が望める環境が熊本にはあります。

そういった豊かな自然環境に加えて、特筆すべきは美味しい水が流れていること。
水道水源の約8割が天然の地下水で、”蛇口をひねればミネラルウォーター”が溢れ出る「水の国くまもと」の呼び名は伊達ではありません。

日々の暮らしにおいて不可欠な水の質の高さは、熊本の最たる魅力の1つといっていいでしょう。

日々の疲れを癒す温泉数の多さ

熊本は言わずと知れた温泉県。黒川温泉や平山温泉など県内に約118ヶ所の温泉があり、県内各所で良質な温泉を堪能することができます

全10種類ある泉質のうち、8種類の泉質を熊本県内の温泉で味わうことができることも魅力です。また、様々な効能を日常的に体験できる環境から、熊本では温泉のことを“おふろ”と呼ぶこともあるそうです。

雄大な自然を眺めながら”おふろ”を存分に楽しむことができるのも、熊本の良さの1つです。

良質な水から成る農作物と美味しい郷土料理

前述したように、熊本は良質で美味しいお水が湧き出ており、その良質で美味しいお水からなる農作物もまた絶品です。

熊本は都道府県別の農業産出額が全国5位を誇っており、トマトすいかいちごメロンなどの野菜・果物等の産業が豊富です。

そういった農作物に加えて、熊本には美味しい郷土料理が盛りだくさん。

馬刺し辛子れんこん熊本ラーメンなど、熊本ならではの食事を日常的に味わうことができるのはグルメ好きの方にとっては堪らない環境と言えるでしょう。

熊本県へUターン就職の助成金・補助金について

地域の支援制度は、就職、移住先を選ぶ要素の1つになります。
熊本のUターンにおける助成金や補助金はどこまで充実しているのでしょうか。

移住支援金制度

この制度は、東京圏23区内に在住している方もしくは、同区内に通勤している方を対象に、熊本県に移住をし熊本県「ワンストップジョブサイトくまもと」に掲載されている対象企業に就職が決定した場合に、最大100万円の支援金を支給する制度です。

2人以上の世帯で移住した場合には、1世帯あたり100万円、単身で移住した場合には、60万円が支給されます

主な要件

・移住直前の10年間のうち、通算5年以上かつ直近1年以上、東京23区内に在住又は東京圏から東京23区へ通勤していた方

・熊本県が運営する「ワンストップジョブサイトくまもと」に移住支援金の対象求人として掲載された求人に応募し採用されたこと、または、熊本県が募集する起業支援金の交付決定を受けていること。

※移住支援金の申請日から5年以内に市町村から転出した場合など、移住支援金の返還を求めることがあります。

引用:熊本県移住支援事業について

支援金を受けるには条件がありますので、申請方法等、詳しい内容は熊本の移住支援金特設サイトを確認してみてください。

ふるさとくまもと創造人材奨学金返還サポート制度

熊本では若い方の県内就職と定着、将来的に企業の主軸を担う人材確保のために、熊本県と熊本県内の企業が協力して、県内就職をする若い方の奨学金返還を支援する制度を導入しています。

対象奨学金を利用した若者の奨学金を県と制度に同意した参加企業が2分の1ずつを負担し、就職後10年間に渡って奨学金を支給してくれる制度です。

制度に参加している企業や制度の登録方法等、詳しい情報は奨学金返還等支援情報サイトからご確認いただけます。

熊本県へのUターン就職における3つのメリット

では実際に熊本へUターン就職をする場合のメリットについて紹介していきます。

①生活費のコストが下がる

熊本は47都道府県別の住宅地の地価ランキングが全国29位と低く、家賃は都心と比べて格段に安くなることが予想されます。

さらに県内で出荷された良質で美味しい野菜や果物等をスーパーで安く購入することができ、野菜を近所の方々からいただく機会も多いそう。

こういった点から生活費のコストを抑えることができ、自分の将来のためにお金を貯めやすい環境にあると言えるでしょう。

②医療体制が充実していて安心

熊本は日本赤十字社の発祥の地とされていて、人口10万人当たりの病院数が全国7番目に多いです。

高度な医療を提供する医療体制がしっかりと整っています。自分の身やパートナー、家族等に何かあった際にもこういった充実した環境は暮らしていく上での安心に繋がります。

③美味しい料理と温泉が毎日楽しめる

熊本は前述したように、様々な郷土料理と県内に118か所もある温泉を日常的に楽しむことができます。また、天然の地下水で作られる熊本の日本酒や焼酎にも舌鼓を打つこと間違いなし。

普段からお酒を嗜む人にとっては、熊本は堪らない環境と言えるでしょう。

熊本県へのUターン就職における3つの注意点

ここでは、熊本へUターン就職する際の注意点を紹介します。

注意点をしっかりと把握することがUターン就職の失敗を極端に少なくすることができます。

自分にとってUターン就職をする際に一番重視している項目はどれなのか、優先順位の確認し、頭を整理してみましょう。

①年収ダウンのリスクがある

前述した通り、平均年収が438万円である東京都と比べてみると、熊本は364万円と低い年収になっています

都内で働いている方で、年収に重きを置いている方はデメリットになる可能性があります。

ただ、前述したように、熊本には生活費が安いというメリットと自身の培ってきたスキルを元に新たな挑戦や、そのスキルを熊本のために使いたいという志の高い方であれば、自ずと年収は上がってくるはずなので、問題ない点と言えるでしょう。

②車がないと不便

前述したように、熊本に住むのであれば車がないと不便になるでしょう。

県の中心部であれば市電や路線バス等の交通整備がされています。

しかし、中心部ではない地域に住むことになった場合、車がないと買い物や遊びにくことができないなど、日常生活が少し不自由になる可能性があります。

免許を持っていない方で熊本の中心部ではない所に移住するとなった場合、免許を取って車を買うといいでしょう。

③寒暖差が激しく、湿度が高い

熊本は夏が暑く2018年には最高気温が38.1℃を記録しており、一方冬の最低気温は-5.2℃と、寒暖差が激しいという特徴があります。

また夏の湿度の高さは「北国の方には耐えられないほど不快」という声もあり、高温多湿に抵抗感のある方にとっては熊本は住みづらい環境にあるかもしれません。

熊本県にはどんな職種があるのか?

熊本には現在様々な職種が募集されており、都内では募集されていないような熊本ならではの職種も存在しています。

熊本県職員

安定したお給料と、プライベートとの両立を図れるワークライフバランスが取りやすいことで人気な公務員。

熊本では、熊本県職員として様々な職種が募集されています。

具体的な職種としては、行政一般事務教育事務一般土木建築電気化学林業水産保健師薬剤師獣医師など

熊本のこれからを創っていくやりがいのある仕事です。これらの職種は毎年採用があるとは限らないです。

採用試験内容等の情報等はもちろん、仕事のイメージを膨らませる意味で、社員さんの仕事内容等の記事などを閲覧することもオススメします。

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社

半導体の設計や開発、生産などを扱っているソニーセミコンダクタマニュファクチャリングは、熊本県内に拠点があり、従業員数約9900名を抱える大企業です。

熊本本社以外に7つの拠点があり、求人数の多さが魅力的なのと、熊本県内の企業で1番クチコミ情報が記載されているという特徴があります。

株式会社テクノクリエイティブ

熊本県に拠点を構え、システム・ソフトウェアの開発や管理、運用・保守・改修、ITコンサルティングなどを行なっている株式会社テクノクリエイティブも多くの求人を募集しています。

熊本県のIT企業でクチコミが多く掲載されており、参考になる情報がたくさんあります。

プログラミングの教育事業も行なっているので、未経験でもエンジニアに挑戦することができます。

熊本にはIT系の求人は都心と比べて少ないですが、それだけ県下にはライバルが

少ないとも言えます。ITスキルに自信のある方、最先端のスキルを熊本に広めたいという方にオススメします。

株式会社再春館製薬所

「ドモホルンリンクル化粧品」などでお馴染みの、化粧品や医薬部外品などの製造・販売などを手掛ける株式会社再春館製薬所

株式会社再春館製薬所は、熊本県が推進している、働く人がいきいきと安心して働き続けられる企業を認定する「ブライト企業」に2017年認定されました。

その実績通り、家族寮・独身寮の完備や、社員食堂さらには社員専用の保育園など、働きやすい環境が充実しています。

研修制度も整っており、企画職やプリーザー職など、未経験でも着実にステップアップすることが可能です。

株式会社肥後銀行

熊本市に拠点を構える肥後銀行もキャリコネで多くの口コミが記載されています。

都心で銀行員として活躍していて、地元に帰って熊本でも銀行を続けたい、都内のIT企業で金融系のシステムに携わっていて、熊本でそのスキルを生かしたいという方も挑戦できる環境が揃っています。

採用情報は肥後銀行の採用サイトからご確認いただけるので、募集業務、共通事項等確認いただくことをオススメします。

熊本県の賃金・給料の目安は?

【熊本の最低賃金】

時間額

効力発生日

適用範囲

821円

令和2年10月1日

熊本県内の全ての労働者に適用される

参照:熊本市ホームページ 熊本県最低賃金改定のお知らせ

 熊本県の最低賃金は、令和3年10月1日より821円に改定されます。

令和3年10月1日より以前は821円ですので、3円上がることが分かりました。

全国的に見ると、東京都が1,041円、神奈川県が1,040円という現状と比べると、アルバイトで働く場合、熊本県の賃金は決して高くないと言えそうです。

次に平均年収について都内と比較をしてみます。

【熊本の平均年収(都内との比較)】

東京

熊本

平均年収

平均月収

平均年収

平均月収

438万円

36.5万円

364万円

30.3万円

参照:平均年収ランキング(47都道府県・地方別の年収情報)【最新版】

熊本の平均年収は364万円で、東京都の平均年収は438万円なので、東京都の約6.5割程度の年収になることが分かります。

以上のような結果から、現在都内でアルバイト・正社員で働いている方にとって、熊本へのUターン就職する場合は、年収ダウンの可能性があるという点も、考慮しておかなければなりません。

熊本県の主な交通手段は?

熊本県での基本的な移動手段はです

阿蘇山や黒川温泉、天草市にあるイルカマリンワールドなど、県内にはたくさんの観光地があり、休日のリフレッシュにそういったスポットに出かけるためには、車は必要になってくるでしょう。

ただ県内の中心部である熊本市では、市電路線バスが充実しているので、車を持っていない方、免許を持っていない方でも不便なく暮らすことはできるようです。

ここは押さえておきたい!熊本県へのUターン就職のポイント

ここまで熊本の魅力やUターン就職のメリット、注意点について触れてきました。実際に熊本にUターン就職する場合って何から始めればいいの?と疑問に持った方もいると思います。

この項目ではUターン就職の手引きや実際に移住するまでの流れなどについてまとめてみました。

熊本県へUターン就職する場合の相談先

熊本県UIJ就職支援センター

こちらは熊本へのUターン就職に向けたアドバイスや熊本の地域情報/企業情報等の役立つ最新情報を提供してくれる機関で、2022年1月現在、事前予約制でオンライン相談もできるそうです。

オンラインではなく、対面でじっくりと悩みや現状を聞いてもらいたいという方でも、全国で4つのオフィス(東京窓口、大阪窓口、福岡窓口、熊本窓口)で対応しています。

熊本へ移住までのステップ

「実際に都内で働くよりも、熊本に移住した方が自分にとってメリットがある!」
「Uターン就職でより良い生活を過ごしたい!」

そう考えた方に向けて、実際に移住するためのステップをこれから紹介していきます。

移住するにあたってどれも大事な項目なので、しっかりとチェックしていきましょう。

①移住の目的を整理する

自分の中でまず「なぜ移住するのか」の目的をしっかりと把握・整理しておくことが大切です。

熊本の環境下でやりたい仕事がある、熊本の抱える課題を解決できるビジネスに携わりたいなど、熊本に移住することによって叶えられる自分自身の人生の目標をしっかりと定めておくことで、嫌なことがあったとしても、逃げずに乗り越えられることができるでしょう。

②家族・恋人に相談し、合意を得る

もしも1人で自由に移住する際は、このステップを踏まずに次のステップに進んでも問題ないですが、パートナーや家族がいる場合は別です。

家族は移住することに賛成なのか、ご自身の移住の目的をしっかりと話し、相手の意見も尊重することが大事です。

これらを前もって話しておかないとトラブルの原因になってしまうので気をつけましょう。

③情報収集と条件のリストアップ

移住する目的に沿った地域を探すために、条件の選定と情報収集はマストです。

上記で紹介した「熊本県UIJ就職支援センター」で仕事の相談や「くまもと移住定住支援センター」で暮らしの相談などインターネットを活用して、自分の欲しい情報をしっかりと調査・把握しておきましょう。

④現地に行ってみる

条件を選定し、情報収集した上で「この地域に移住したい!」というステップまで進んだら、実際に現地に行って住むイメージを固めておきましょう。

その際にチェックするポイントとしては、

  1. 交通の便はどうなのか?
  2. 近くにスーパーやコンビニなど日用品を帰る場所は?
  3. そこに住む上での地域行事などは?

などの点についてしっかりと確認しておくべきです。

その情報だけではまだ判断できない、という方という方でも安心。

うっすらと移住してみたいなという方に向けて、阿蘇市でのシェアハウス天草市でのお試し住宅など、気軽に移住を体験することができます。

そういったサービスぜひ活用して、実際に住むイメージを固めましょう。

⑤移住先で住む場所・仕事を探す

移住して日々の生活をしていくためには、仕事をする必要があります。

熊本県UIJ就職支援センター」での個人相談、自力で探したいのであれば、就職エージェントやハローワークなどを駆使して仕事探しをしましょう。

仕事探しに奔走したら次はお部屋探し。

賃貸であれば、地元の不動産会社に相談したり、購入するのであれば移住先の市町村で移住の支援制度などを確認することをオススメします。

【熊本県 Uターン就職・転職】まとめ

熊本のUターン就職について解説しました。

熊本には豊かな自然と、良質で美味しいお水と熊本ならではの食をいただける恵まれた環境の中で、医療制度の整った安心な生活を送ることができます。

新たなキャリアに挑戦したい方や、今までの実績を活かして熊本に貢献したい!といった方に素晴らしい環境が存分に揃っています。

都内で働くという選択肢だけでなく、視野を広げて地方で働く、地方に移住するという選択肢もあることを、知っていただけたら幸いです。

熊本へのUターン就職を検討中の方は、一度相談会やセミナーに参加するのもおすすめです。

新型コロナウイルスの影響で、オンライン参加ができるところも増えているので、気軽に情報収集するところから始めてみましょう。

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