- 徳島県でUターン就職先はある?
- 地元で活躍したいけど未経験でも大丈夫?
- 徳島県に移住して都会の喧騒から解放されたい…
Uターン就職を検討中の方にとって、どんな仕事ができるのか、都会とは違うどんな生活ができるのか、という不安や疑問がどうしてもつきものでしょう。
この記事を最後まで読むと、こんなことがわかります。
- 徳島県で働くあなたの姿が具体的に描ける
- 徳島県で生活するイメージがつかめる
- Uターン就職の具体的なステップがわかる
Uターン就職を成功させるために必要な情報やポイントをみていきましょう。
徳島県へのUターン就職する際の基礎知識
まずは徳島県へのUターンや地方移住を考える際に必要な基礎知識を確認していきます。
徳島県ってどんな場所?
徳島県は四国にあり、鳴門大橋によって淡路島とつながっています。関西方面と四国の入り口であり、往来も盛んです。
徳島県全域の8割を山が占める一方で、渦潮で有名な鳴門海峡にも面しており、自然豊かな土地です。
また、「日本三大暴れ川」として名高い吉野川も流れており、大歩危小歩危といった渓谷ではラフティングも親しまれています。
徳島県は自然が豊かで、かつ、人の流れも活発であるとうかがえます。
徳島県の人口分布は男性が338,487人、女性が370,331人で合計708,818人が徳島県にいます。
(令和4年2月時点:徳島県の統計情報)
さらに、年齢階層別の人口分布をみてみましょう。男女ともに15歳~64歳の割合が最も高く、活気を感じられます。
総数 | 男性 | 女性 | |
15歳未満 | 11.2% | 12.1% | 10.4% |
15~64歳 | 54.8% | 57.1% | 52.7% |
65歳以上 | 34.0% | 30.8% | 36.9% |
徳島県にはどんな仕事があるの?
徳島県では、観光・文化・農作物が盛んです。
鳴門海峡の渦潮や大歩危小歩危渓谷といった自然や、阿波おどり見物には全国各地から人が集まります。農作物ではすだちが特産品で、徳島県のマスコットキャラクター・すだちくんをご存じの方は多いでしょう。
また、徳島県内には日本有数の企業もあります。その一例をご紹介しましょう。
- 2015年「ものづくり日本大賞」 優秀賞受賞 (経済産業大臣表彰)のメーカー
- 薬袋シェアで日本No.1のメーカー
- 医薬品メーカーの源流企業・輸液の国内シェアトップの医薬品・食料品メーカー
このように、一般的には知られていなくても、日本国内有数のメーカーがあるのです。
徳島県は、観光・文化などの芸術面から、農業や製造業まで多種多様な仕事が見つかるでしょう。
徳島県・神山町は移住者の聖地!?
徳島県・神山町は、2012年に日本テレワーク協会主催の「第12回テレワーク推進賞 優秀賞」を受賞したことで一躍有名になりました。なんと、今から約8年前に「テレワーク」を推進していました。
神山町はサテライトオフィスの進出が盛んで、その先駆けは法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」です。インターネット環境の充実や、多様性を受け入れる開放的な風土が人を呼び、多くのIT起業がサテライトオフィスを設けています。
また、2016年に作られた「神山メイカースペース」の取り組みにも注目が集まっています。
ものづくりの未来に貢献するべく、木工、電子工作・プログラミング、縫製・手芸など様々な体験・活動が可能です。
新しいことに積極的に挑戦する、チャレンジングな先輩移住者達に出会えるでしょう。
徳島県で仕事は見つかる?
令和4年1月の時点で、有効求人倍率は1.25倍となっています。(参考:厚生労働省 徳島労働局)
この状況から、徳島県内に仕事はあるものの、誰でも簡単に見つかる状況とは言えません。
特に未経験の場合は、就職先が決まらないままの移住は控えておきましょう。
ただし、徳島県は就職・就職のサポートに大きな力を注いでいます。
本記事後半の「徳島県へUターン就職!具体的にどう進める?」にて情報収集窓口を掲載しますので、積極的に利用してください。
徳島県の賃金の目安
平成30年度の新規学卒者の初任給は、男性19万9,500円、女性19万2,300円となりました。(2020年8月)
それぞれ全国平均よりも若干下回っています。
男性 | 女性 | |
徳島県 | 19万9,500円 | 19万2,300円 |
全国 | 21万100円 | 20万2,600円 |
※参考:厚生労働省 徳島労働局 令和2年度版 徳島県の賃金統計
ただし、この金額は新規学卒者のものになります。
年齢や経験しだいでもっと賃金は上がるものと考えてよいでしょう。
また、徳島県の最低賃金は時給793円となっています。
特定の産業の労働者には「徳島県特定最低賃金」が適用され、時給873円以上となります。(職種により時給885円または時給925円)例年秋に改定されておおむね上昇する傾向にありますので、最新の情報にご注意ください。
徳島県には電車がないってホント?
徳島県は日本で唯一、電車がない県になります。
正確には電気で走る電車ではなく、軽油を燃料とする汽車が走っているのです。
電車と同じような役割を果たしているので、そんなに構える必要はありません。
また、もう少し視点を広げてみましょう。徳島県は兵庫県・淡路島と橋でつながっており、四国のなかでは大都市圏へのアクセスも良好です。
たとえば、「バス比較ナビ」にて徳島ー大阪間の高速バスを調べてみました。
令和4年3月時点では、2,100円程度で利用が可能です。早朝から夜まで一定数のバスが走っているので、大阪・京都で朝から観光を楽しめます。
写真の大鳴門橋(おおなるときょう)は、兵庫県南あわじ市福良丙 (淡路島門崎)と徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦(大毛島孫崎)間の鳴門海峡の最狭部を結ぶ吊橋です。
徳島県へのUターン就職・移住の補助金はある?支援内容を紹介!
移住にかかる引っ越し費用の補助
徳島県では、東京圏からのUIJターンの促進や地方の担い手不足の解消に向け、徳島県で「地方で起業したい」「自然豊かな地方で子育てしたい」等、移住者の負担軽減を支援するため、東京23区から徳島県内への移住者等を支援する「徳島わくわく移住支援事業」を実施しています。
補助金を受ける要件・内容は次の通りです。
東京23区の在住者・通勤者が徳島県へ移住し、要件を満たした方に引っ越しにかかる費用100万円(単身世帯は60万円)を支給
補助金を受ける要件は、次の2つのいずれを満たさねばなりません。
- 住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上、東京23区に在住又は東京圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)に在住し、東京23区へ通勤していたこと。
- 住民票を移す直前に、連続して1年以上、東京23区に在住又は東京圏に在住し、東京23区へ通勤していたこと。
参照:徳島県庁 | 徳島への移住支援金について(東京23区の在住者・通勤者の方必見)
徳島県での起業・創業の費用も支援!
徳島県は「徳島わくわく移住支援事業」として、起業・創業の費用を補助するケースがあります。令和2年は4月1日から5月20日まで募集を受け付けていました。
令和2年の補助内容は次の通りです。
- 企業支援金:創業の経費200万円まで
また、令和2年の「徳島市創業促進事業補助金」についても6月で締め切られています。
補助金の対象になるのは、創業に必要な官公庁に提出する申請書類作成の経費やマーケティング調査にかかる費用、広報費用でした。具体的な補助金額は次の通りです。
- 補助対象経費の3分の2以内、上限20万円
今後も起業・創業に関する費用は受付期間が限られると予想されます。こまめにチェックしておきましょう。
参照:徳島県庁 | 徳島への移住支援金について(東京23区の在住者・通勤者の方必見)
徳島県奨学金返還支援制度
徳島県奨学金返済支援制度で奨学金返済の補助を受けられます。
例えば、大学・大学院・高専(4年、5年及び専攻科)の在学生及び既卒者で、日本学生支援機構無利子奨学金を受けていた場合、上限100万円の補助が受けられます。
そのほか短大や専修学校専門課程の在学生及び既卒者の場合も補助が受けられますが、上限額が異なります。
また、日本学生支援機構有利子奨学金からの奨学金を受けていた方も対象となります。
ご自身が該当するのかを確認した上で、積極的に活用しましょう。
参照:徳島県庁 | 徳島県奨学金返還支援制度についてはこちらから
みんなでリスタート!徳島移住促進支援金(子育て世帯向け)
徳島県では、子育て世帯で本県に移住する方向けに新しい支援を創設しています。
未就学児がいる子育て世帯の方で、徳島県に移住すれば移住支援金として10万円を支援金として補助。更に2年間定住すれば定住応援金として10万円を支給しています。
参照:住んでみんで徳島で!
みんなでリスタート!徳島移住促進支援金(学生向け支援)
県外大学または専門学校等から徳島県内の大学または専門学校等へ転入学・再入学する方に20万円(定額)+上限30万円(入学金相当)の上限50万円までの支援を受けることができます。
また、県外大学または専門学校等を中途退学して徳島県内の就職する方へ定額20万円の支援を行っています。
参照:AWAIRO特設ページ
徳島県へのUターン就職・移住|経験者の口コミ
徳島県|Uターン就職・移住の口コミ
ツイッターでUターン就職や移住に関する口コミを調べてみました。
徳島県にUターン就職した方のエヌコさんのコメントです。農業という異業種への転換にも、期待を寄せる様子が分かります。
地方|移住経験者の口コミ
また、移住そのものに対しては次のようなコメントが見つかりました。
Uターン就職を考えるきっかけは、人生の転機、労働観の変化など様々です。一つ言えることは、口コミを見ていると、今までの環境から「何が変わり、何が良いのか」を持つことが大事ではありませんか。「ここが優れている」と胸を張って言えることが大切です。
そのほか、徳島県への移住を応援する「住んでみんで徳島で」では、移住者のインタビューを読むことができます。
徳島県へのUターン就職!メリットと注意点は?
徳島県へUターン就職するメリットを考えるために、徳島県の特徴を振り返ってみましょう。
ここまでのまとめ
- 徳島県の人口比率は働き盛りの15歳~64歳の占める割合が最も高い
- 山・海・川の自然あふれる豊かな土地
- 観光・文化・農業のほか技術力の確かな企業も複数ある
- 徳島市付近の地域では働き口はあるが希望職種に着けるかはタイミング次第
- 徳島県は大阪・京都・兵庫といった関西の都市部とのアクセスも良好
徳島県での就職先・職種に大きな偏りはありません。
今のスキルを活かして同様の職種も探せますし、全く新しい分野にも挑戦できるでしょう。
徳島県での日常生活は自然にあふれ、マリンスポーツや川遊び、山の緑を楽しみながら、気持ちの良い空気の中で生活が可能です。また、関西都市部とのアクセスも良好です。大阪でお笑い劇を楽しんだり、京都で風情ある街並みをゆっくりと観光して、楽しい週末を過ごせるでしょう。
「ゆったりとした生活を送りながらも、時々は都市部に出て遊びたい…」というバランス派にもピッタリです。
徳島県へのUターン就職における4つの注意点
- 内定先が決まるまで今の仕事は継続する
- 目的をもって就職活動を行う
- 地域社会になじむ行動ができるかも重要
- 就職活動の長期化も覚悟しておく
希望通りの就職先がすぐに見つかるとは限りません。
内定先が決まるまでは、今の仕事を続けて収入を確保することが重要です。
そして、就職活動は思っているよりも長引く恐れがあります。なぜなら、居住地の下見や企業との面接などで、徳島県を訪れる機会が複数予想されるからです。オンライン面接や説明会が利用できるのか、十分に確認をとってください。
また、何のためにUターン就職するのかをよく考えておきましょう。
給与なのか、豊かな生活なのか、やりがいなのか、といった目的を定めておけば、自分の就職活動への納得度も高まります。
さらに、周囲とのコミュニケーションが移住成功のカギを握る場合もあります。例えば、未経験で農業を始めるとき、周囲の先輩農家さんにアドバイスをもらうことは欠かせません。頼れる先輩を見つけることで、新天地での生活もスムーズに進みます。
徳島県へUターン就職や移住!具体的にどう進める?
徳島県へのUターン就職を考えている方は、情報収集から始めることをおすすめします。
まず働き口があるのか、どんなところへ住むのか、といった情報を整理していきましょう。
ジョブナビとくしま
「ジョブナビとくしま」は、徳島県が設置した相談窓口です。
Uターン・Jターン・Iターン希望者の方と徳島県内の雇用ニーズに応えることを目的としています。県外在住で就業経験がある方を対象として会員登録を受け付けています。
いつか徳島
「いつか徳島」は、徳島県での正社員を応援するサイトで、就職先を見つけるために有益な情報が得られます。
対面面談だけでなく、Webや電話を使ったリモート面談も実施中です(令和2年9月現在)。月に一度のメールマガジン[つきいち]では、新着求人情報、徳島・東京・大阪などで開催される転職関連イベントのお知らせなどの情報を受け取ることができます。
住んでみんで徳島で
「住んでみんて徳島で」は、徳島移住交流促進センターが運営している、移住者向けのコミュニティサイトです。
徳島の空き家事情や、移住者のインタビューなど、「移住」に焦点を当てた情報をメインに発信しています。また、仕事面では地域おこし協力隊の募集も行っているので、徳島という地域を盛り上げる活動をしたい方はチェックしておくと良いでしょう。
徳島県Uターン就職・移住のまとめ
徳島県では、都会にはない自然に囲まれた生活が待っています。
そして、必要に応じて関西の都市部にもアクセスがしやすい特長を持っているので、バランスの取れた豊かな人生を送りたい方にピッタリです。
補助金を活用したい方や、就職先を吟味したい方は、早い段階での情報収集が欠かせません。相談窓口を活用して、徳島県へのUターン就職を叶えましょう!