島根県へのUターン就職とは?メリットや助成金、注意点について紹介!

島根県へのUターン就職とは?メリットや助成金、注意点について紹介!

松山城や出雲大社などの歴史ある観光地やノドグロ・松葉ガニなどの新鮮な海の幸で有名な島根県。

そんな魅力がたっぷりある島根県にUターン就職したいと考えている方も多いと思います。

「都会を離れて、地方でのびのび仕事がしたい…」

「いつかは地元に戻って自然に囲まれた生活がしたい」

「仕事中心ではなく、もっと家族の時間を増やしたい…」

そんな方は、Uターン就職が向いているかもしれません。

この記事では島根県にスポットを当て、

  • 島根県の特徴
  • 島根県に就職するメリットや注意点
  • 島根県へUターン就職における支援制度などの情報

などについて調査し、島根県へUターン就職する魅力について紹介します!

この記事を読めば、島根県へのUターン就職についてが分かり、Uターン就職がより具体的なものになります

島根県へUターン就職する際に絶対に知っておきたいこと

これから島根にUターン就職を考えている方に向けて、島根の雰囲気や特徴、さらに島根ならではの魅力について解説します!どんなところが魅力かチェックしましょう!

海・山などの豊かな自然

旅行で地方に行き心身共にリフレッシュできた方も多くいると思います。島根県は日本海に面した地形でありながら、中国山地の山々にも囲まれています。

石見銀山遺跡」などの文化遺産や、日本の夕陽百選にも登録されている「宍道湖」など、海・山・川・湖という豊かな自然環境に囲まれていることが大きな魅力です。

自然の中で過ごすことは、創造力や幸福力、集中力が増すとも言われているので、都心で生活する以上に、日々のストレスの低減やリフレッシュ効果を感じることができます

人口が少なく暮らしやすい

島根県は鳥取県に次いで人口が少なく、全国46番目673,891人(令和元年10月県推計人口)。

全国1位の人口数を誇る東京の13,982,622人(令和2年4月1日)(※2)と比べると、その差は歴然です。

人口が少ないのでコロナ禍による密の解消や、人混みによって生じるストレスからは解放される環境にあります

さらに犯罪件数の少なさや、人口10万人当たりのスーパーマーケットの店舗数が全国1位など、安心安全に暮らせる環境が島根には揃っているのです。

新鮮で美味しい海の幸が豊富にある!

島根県沖は、温暖な対馬海流と栄養が豊富な海水が入り混じっており、そこで収穫できる魚介類もまた栄養豊富で旨味が凝縮された逸品となっております。

プロテニスプレイヤーの錦織圭選手が記者会見で「ノドグロが食べたい」の一言から一気に知名度を全国に広げたノドグロや、松葉ガニ、春から夏にかけて旬のイワガキなど、贅沢な海の幸を存分に味わえることは、お魚好きの方にとってたまらない環境です。

島根県へUターン就職の際に役立つ助成金・補助金とは?

地域の支援制度は、就職、移住先を選ぶ要素の1つになります。

島根のUターンにおける助成金や補助金はどこまで充実しているのかを確認してみましょう!

わくわく島根生活実現支援事業

この制度は、東京圏23区内に在住している方もしくは、同区内に通勤している方を対象に、島根県に移住をし「くらしまねっと」掲載されている対象企業に就職が決定した場合に、最大100万円の支援金を支給する制度です。

2人以上の世帯で移住した場合には、1世帯あたり100万円。
単身で移住した場合には、60万円が支給されます。

  • 移住直前の10年間で通算5年以上東京圏23区に在住もしくは通勤している。
  • 住民票を移す直前に連続して1年以上、東京23区に在住または東京圏から通勤していた

支給には上記のような条件がありますので、申請方法等、詳しい内容は島根の移住支援金特設サイトを確認してみてください。

UIターンしまね産業体験

こちらは島根にU・Iターンをし、農業や林業、漁業にて新規就業を考えている方向けに、滞在費などを一部助成してくれる制度です。

支給要件を満たした方には、月額12万円/月の助成金、中学生以下の子連れ体験であれば、1世帯当たり3万円/月の助成金が加算され支給されるそうです。

助成期間は、3か月以上から1年以内で伝統工芸の場合は2年以内となっています。

体験先で指導を受けながら知識や技術を身につけることができるので、地方で第一次産業を新たにスタートしたいという方にはうってつけの制度です。

制度の支給要件や受入先、申請書類やお問い合わせ等、詳しい情報はくらしまねっとの公式サイトからご確認いただけます。

知っておきたい!島根県へUターン就職の3つのメリット

実際に島根へUターン就職をする場合のメリットについて紹介します。

①生活費の安い!

島根は47都道府県別の土地価格ランキングが全国45位と低く、加えて賃貸の場合も県の中心地である松江市の家賃相場が5.4万円と、都心と比べて格段に安く広いお部屋に住むことができます。

そういったことに加えて、地元で収穫されたスーパーでの生鮮食品が非常に安く売られているので出費を抑えることができ、貯金や自由に使えるお金が増えることは島根に住む上で大きなメリットの1つです。

②豊かな自然の中でスローライフを送ることができる

島根は前述したように海・山・川・湖といった豊かな自然に囲まれており、人口も少ないので周りの忙しさに流されることなく、自分の時間を自分のペースでゆっくり楽しむことができる環境が整っています。

渋滞や人混み、そういった環境にストレスを感じている方は、島根という環境に身を移す選択もありなのではないかと思います。

③美味しいお酒と料理と温泉

島根は前述したように新鮮で美味しい海の幸を楽しめることはもちろん、実は日本酒の発祥地であるとも言われ、個性的で様々なお酒を楽しむことができます。

そういった豊かな食文化に加えて島根は日本有数の温泉地。

松江市にある玉造温泉は天然の化粧水とも言われる美肌の泉質、出雲市にある湯の川温泉は日本三大美人の湯の1つに数えられていたりと、良質な温泉を気軽に味わうことができるのも島根の大きな魅力の1つです。

ここはおさえておきたい!島根県へUターン就職の3つの注意点

続いて注意点について解説していきます。

注意点をしっかりと把握することがUターン就職の失敗を極端に少なくすることができます。では、島根へUターン就職した時の注意点をみていきましょう!

①年収ダウンする可能性がある

記事後半で島根の平均年収については詳しく述べますが、都内の平均年収と比較すると、島根は都内の約6.5割のほどの年収になるので、都内で働いている方で、年収に重きを置いている方には注意する必要があります。

ただ、前述したように、島根には生活費が安いという利点と、自身の培ってきたスキルを元に新たな挑戦やそのスキルを島根のために使いたいという熱い志があれば、自ずと年収は上がってくるはずなので、問題ない点と言えるでしょう。

②車がないと不便かもしれない

島根に住むのであれば車がないと不便になるでしょう。

県の中心部であれば電車や路線バス等の交通整備がされていたり、自転車を使っての移動ができるのでそこまで不便を感じないかもしれませんが中心部ではない地域に住むことになった場合は別です。

免許を持っていない方で、島根の中心部ではない所に移住するとなった場合、免許を取って車を買うことをおすすめします。

③遊びに行く所が少なく消費行動に限界がある

島根では都心で見かけるような最先端のショップやインスタ映えするスイーツ店はやはり少なく、流行に敏感な若い方にとっては消費行動に限界があるため、物足りなさやつまらなさを感じてしまう可能性があります。

豊かな自然に囲まれた生活ができるメリットよりも、流行を追えないデメリットの比重の方が大きければ、島根移住は考え直した方がいいかもしれません。

島根県にはどんな職種があるのか?

島根には現在どういった職種があり、またどういった職種が多く募集されているのでしょうか。以下は島根労働局が出している、直近(2020年8月)の島根の産業別の新規求人の状況をわかりやすくまとめたものです。

順位産業名新規求人数(一般+パート)
1医療、福祉1,078
2サービス業849
3卸売業775
4建設業579
5製造業334
参照:厚生労働省 島根労働局 島根の雇用情勢(令和2年8月分)

上記表を見ていただくと分かる通り、医療・福祉の新規求人数が1番多く計1,078人、次いでサービス業が849人という結果が出ています

この結果から島根県では介護士や看護師といった医療従事者の人材不足が嘆かれていることが分かります。

他に卸売業建設製造といった多種多様な求人も多く募集されており、島根は有効求人倍率が全国でも上位なので、仕事をしたくても見つけられないという状況に陥ることはまずないでしょう。

また島根でどんどんと伸びている業種として挙げられるのが情報通信業(IT)

島根県の松江市は日本でも有数のIT誘致都市であり、その証拠に有望なITベンチャー企業がどんどんと松江に拠点を構えております。

松江市だけでなく県全体でIT先進地域として地位を確率しつつあるので、エンジニアとして高みを目指したい方や、豊かな自然に囲まれながらエンジニアとして働きたいという方にとって島根は理想の環境になり得るのではないでしょうか。

島根県の賃金の目安は?

【島根の最低賃金】

時間額効力発生日適用範囲
792円令和2年10月1日島根県内の全ての労働者に適用される
参照:島根県 最低賃金制度

 島根県の最低賃金は、令和2年10月3日より792円に改定されます。令和2年10月1日より以前は790円ですので、2円上がることが分かりました。

全国的に見ると、東京都が1013円、神奈川県が1011円という現状と比べると、アルバイトで働く場合、島根県の賃金は決して高くないと言えそうです。

次に平均年収について都内と比較をしてみます。

【島根の平均年収(都内との比較)】

東京

島根

平均年収

平均月収

平均年収

平均月収

622.3万円

41.0万円

396.4万円

27.7万円

島根の平均年収は396万円で、東京都の平均年収は622万円なので、東京都の約6.5割程度の年収になることが分かります。

以上のような結果から、現在都内でアルバイト・正社員で働いている方にとって、島根へのUターン就職する場合は、年収ダウンの可能性があるという点も考慮しておかなければなりません。

島根県における主な交通手段は?

島根では基本的に車が交通手段のメインとなっているようです。

県庁所在地である松江市では、スーパーや飲食店、服飾やホームセンター等、日常に必要なお買い物のできる場所が多いです。

最低限の生活を送る上では車は必要ないかもしれませんが、住みたい場所が市街地でない場合、電車やバスなどの公共交通機関は、一部を除いて1時間おきが普通だそうで車がないと生活に不便を感じることでしょう。

島根県へUターン就職する場合の相談先

島根へUターン就職する場合に、良きサポートをしてくれる相談先について紹介します。

ふるさと島根定住財団

島根県の魅力を発信し、島根県内の就職を支援するための雇用の環境整備や、UIターンの支援等を行なっている機関です。

2020年10月現在は新型コロナウイルス感染防止のため、事前予約制でWEBでの個別相談も行なっております。

島根移住に関する相談のプロフェッショナルが揃っているので、移住に少しでも興味のある方はこちらから気軽にお問い合わせいただけます。

ふるさと定住雇用情報コーナー

島根へのUターンに関する総合的な情報提供や個人相談島根県内のUターン就職の求人情報を提供してくれる機関で、全国で3つの窓口(東京、大阪、広島)からご相談いただけます。

島根県まで相談には行けない。という方もお近くの窓口に足を運んでみてはいかがでしょうか。詳しい場所や連絡先等はこちらから閲覧できます。

島根県へUターン移住までの5ステップ

「実際に都内で働くよりも、島根に移住した方が自分にとってメリットがある!」

「Uターン就職でより良い生活を過ごしたい!」

そう考えた方に向けて、実際に移住するためのステップをこれから紹介していきます。

移住するにあたってどれも大事な項目なので、しっかりとチェックしていきましょう!

①移住の目的を整理する

自分の中でまず「なぜ移住するのか」の目的をしっかりと把握・整理しておくことが大切です。

島根の環境下でやりたい仕事がある、島根の抱える課題を解決できるビジネスに携わりたいなど、島根に移住することによって、叶えられる自分自身の人生の目標をしっかりと定めておくことで、嫌なことがあったとしても、逃げずに乗り越えられることができるでしょう。

②家族・恋人に相談し、合意を得る

もしも1人で自由に移住する際は、このステップを踏まずに次のステップに進んでも大丈夫ですが、パートナーや家族がいる場合は別です。

家族は移住することに賛成なのか、ご自身の移住の目的をしっかりと話し、相手の意見も尊重することが大事です。

これらを前もって話しておかないとトラブルの原因になってしまうので気をつけましょう。

③情報収集と条件のリストアップ

移住する目的に沿った地域を探すために、条件の選定と

情報収集はマストです。上記で紹介した

ijuu」や「くらしまねっと」、「ふるさと島根定住財団」といったポータルサイトを活用して、自分の欲しい情報をしっかりと調査し、把握しておきましょう。

④現地に行ってみる

条件を選定し、情報収集した上で、「この地域に移住したい!」というステップまで進んだら、実際に現地に行って住むイメージを固めておきましょう。

その際にチェックするポイントとしては、

  1. 交通の便はどうなのか?
  2. 近くにスーパーやコンビニなど日用品を帰る場所は?
  3. そこに住む上での地域行事などは?

などの点についてしっかりと確認しておくべきです。

その情報だけではまだ判断できない、という方という方でも安心。

島根にはいきなり生活するのは不安だという方に向けて、「お試し暮らし体験施設」というサービスを提供しています。

このサービスは、実際に島根県に短期間滞在することで、その地域での暮らしや、現地に住んでいる方との交流が図れます。

島根県内にすでに9つの施設があり、1泊から最長で3年使用できるところもあるので、ぜひ活用いただくことをオススメします。

⑤移住先で住む場所・仕事を探す

移住して日々の生活をしていくためには、仕事する必要があります。

現在の居住地から近い「ふるさと定住雇用情報コーナー」での個人相談、自力で探したいのであれば、インターネットを駆使して仕事探しをしましょう。

仕事探しに奔走したら次はお部屋探し。

賃貸であれば、地元の不動産会社に相談したり、購入するのであれば移住先の市町村で移住の支援制度などを確認することをオススメします。

まとめ

島根のUターン就職について解説しました。

島根には豊かな自然に囲まれながら、安心安全にスローライフを送りたい方、新たなキャリアに挑戦したい方、さらには今までの実績を活かして島根に貢献したい!といった方にも素晴らしい環境が存分に揃っております。

都内で働くという選択肢だけでなく、視野を広げて地方で働く、地方に移住するという選択肢もあることを、知っていただけたら幸いです。

島根へのUターン就職を検討中の方は、一度相談会やセミナーに参加するのもおすすめです。

新型コロナウイルスの影響で、オンライン参加ができるところも増えているので、気軽に情報収集するところから始めてみましょう!

ijuuでは、他の県や地方自治体が実施しているキャンペーンを紹介しているのでそちらもチェックしてください!

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