静岡県へのUターン就職とは?メリットや助成金について紹介します!

静岡県へのUターン就職とは?メリットや助成金について紹介します!

日本一の山・富士山や多くのB級グルメでも名の知られた静岡県。

関東・関西圏からのアクセス環境も良く、観光やグルメを楽しみに毎年多くの旅行者が足を運ぶ魅力溢れる地域です。

そんな魅力がつまった静岡県で育ってきた方の中には、

「より過ごしやすく仕事をのびのび出来る環境に行きたい…」

「いつかは静岡に戻って自然に囲まれた生活がしたい」

「仕事中心ではなく、もっと趣味の時間を増やしたい…」

といった方もいらっしゃると思います。

そんな方は、静岡県へのUターン就職が向いています!

この記事では静岡県にスポットを当て、

  • 静岡県の特徴
  • 静岡県に就職するメリットや注意点
  • 静岡県へUターン就職における支援制度などの情報

などについて調査し、静岡県の魅力についてお伝えできればいいなと思います。

この記事を読めば、静岡県へのUターン就職についてが分かり、Uターン就職がより具体的なものになるでしょう

静岡県へUターン就職する際に知っておきたいこと

これから静岡にUターン就職を考えている方に向けて、静岡の雰囲気や特徴、さらに静岡ならではの魅力についてお届けできればと思います。

静岡県の特徴

静岡県は日本の中部地方に属する県で、面積は7,777km2、人口は約363万人です。

県庁所在地は静岡市ですが、自然環境や気候が過ごしやすい浜松市、温泉観光地として人気の伊豆市熱海市など魅力溢れる場所が多数存在しています。

大人気アイドルグループ「TOKIO」のメンバーである松岡昌宏さんがテレビ番組で「静岡に移住したい!」との発言をしており、その発言の影響もあって静岡県の注目度は今どんどんと上がっております。

静岡県にはどんな職種があるのか?

静岡には現在どういった職種があり、またどういった職種が多く募集されているのでしょうか。

以下は静岡労働局が出している、2020年8月の静岡の産業別の新規求人の状況をわかりやすくまとめたものです。

順位産業名新規求人数(一般)
1医療、福祉2,319
2建設業1,879
3製造業1,467
4サービス業1,220
5卸売業・小売業1,201
参照:厚生労働省 静岡労働局 雇用に関する統計資料

上記表を見ていただくと分かる通り、医療・福祉の新規求人数が1番多く計2,319人です。

静岡県では他県と同様に介護士や看護師といった医療従事者を多く求めていることが分かります。

次いで建設業が1,879人、製造業も「産業のデパート」と称されるほど多種多様な産業群(ピアノで有名なYAMAHAや車メーカーのSUZUKIなど)を構成していることから1,467人と多くの求人があります。

温泉観光地特有の求人や人々の生活を支えるレストランや教育などのサービス業、卸売業といった求人も多く募集されているので、

仕事をしたくても見つけられないという状況に陥ることは少ないのではないのでしょうか。

また静岡では、シリコンバレーの街を参考にし、ベンチャービジネスを興しやすい環境づくりを目的とした「浜松バレー構想」が注目されています

詳しい支援制度の内容については後述しますが、ITスキルを活かしてのITベンチャー起業や、ものづくりでの起業を後押ししてくれる環境が静岡県には揃っているのです。

浜松市ベンチャー企業進出・成長応援サイトURL:https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamact/index.html

静岡県の賃金の目安は?

【静岡の最低賃金】

時間額効力発生日適用範囲
885円令和元年度同様静岡県内の全ての労働者に適用される
参照:静岡労働局 令和2年度静岡県最低賃金について 

 静岡県の最低賃金は、令和元年度と同様の金額である885円です。

全国的に見ると、東京都が1013円、神奈川県が1011円という現状と比べるとアルバイトで働く場合、静岡県の賃金は決して高くないと言えそうです。

次に平均年収について都内と比較をしてみます。

【静岡の平均年収(都内との比較)】

東京

静岡

平均年収

平均月収

平均年収

平均月収

622.3万円

41.0万円

479.8万円

32.3万円

参照1:CLABEL(β)人生の攻略サイト 【2019年最新版】東京都の平均年収
参照2:CLABEL(β)人生の攻略サイト 【2019年最新版】静岡県の平均年収

静岡の平均年収は479万円で、東京都の平均年収は622万円なので、東京都の約7.7割程度の年収になることが分かります。

以上のような結果から、現在都内でアルバイト・正社員で働いている方にとって、静岡へのUターン就職する場合は、年収ダウンの可能性があるという点も考慮しておかなければなりません。

静岡県の主な交通手段は?

静岡では、基本的にが交通手段のメインとなっているようです。

電車やバスといった公共交通機関もありますが、路線や時間帯によって1時間に1本ペースでしか電車が来ないこともあります。

JRの主要駅周辺に住む場合、自転車などがあれば通勤や通学などの日常生活に支障はないそうですが、それ以外の場所は車があったほうが利便性の高い生活を送ることができるでしょう。

静岡県へUターン就職の助成金・補助金について

地域の支援制度は、就職、移住先を選ぶ要素の1つになります。

静岡のUターンにおける助成金や補助金はどこまで充実しているのかを見ていきましょう!

移住・就業支援金制度

この制度は、東京圏23区内に在住している方もしくは、同区内に通勤している方を対象にした制度です。

内容としては静岡県に移住をししずおか就職net掲載されている対象企業に就職が決定した場合に、最大100万円の支援金を支給するといった内容となっています。

2人以上の世帯で移住した場合には、1世帯あたり100万円単身で移住した場合には60万円が支給されます

移住直前の10年間で通算5年以上東京圏に在住もしくは通勤しているなど支給には条件があるので、申請方法等、詳しい内容は静岡県の公式サイトを確認してみてください。

静岡県公式移住・定住情報サイト ゆとりすと静岡 URL:https://iju.pref.shizuoka.jp/news/ijushienkin.html

浜松市の起業時に活用できる補助金

こちらは前述したように、ベンチャービジネスを興しやすい環境づくりを形成している浜松市で起業したい方に向けて、活用できる補助金のことです。

例を挙げると、「会社設立支援補助事業」は浜松市内で初めて会社を設立した方に対し、会社設立までに要する費用を最大10万円補助するといった制度。

ものづくり創業支援補助事業」は、浜松市内で新たにものづくりベンチャー企業を作りたいという方に向けて、開業に要する費用を最大100万円支援するといった制度など多種多様な補助金が揃っています。

浜松市内で新たにビジネスを興したいという方は、公式サイトから全ての補助金内容や対象者等を確認できます!

浜松市ベンチャー企業進出・成長応援サイト 補助金URL:https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamact/support/hojyokin.html

各市町村ごとの支援制度

静岡県には、生活や仕事、子育てや医療に関する多種多様な支援制度が2020年10月現在で284件存在し、市ごとに分かりやすく丁寧にまとめられております。

富士市内に住み「富士地域材」を使った木造住宅を取得する市民には30万円の助成金がもらえます。

それに加えて、小山町では「定住促進事業助成金」として町内への移住者に対し、家屋の購入や賃貸住宅に住む場合は賃貸金などを補助金として交付してくれる制度など多数あるので、静岡県公式サイトから一覧を確認いただくことをおすすめします!

静岡県公式移住・定住情報サイト ゆとりすと静岡 支援制度URL:https://iju.pref.shizuoka.jp/sol_support/index

静岡へUターン就職の5つのメリット

では実際に静岡へUターン就職をする場合のメリットについて紹介します。

  1. 自然豊かで景色が美しい
  2. 温度差が少なく過ごしやすい
  3. 東京・大阪・名古屋へのアクセスが抜群
  4. 美味しいグルメの宝庫
  5. 支援制度が数多くある

①自然豊かで景色が美しい

静岡県の自然といえばやはり世界遺産に登録された富士山

その雄大で威厳のある姿は、人々に美しさや親しみさえも与えてくれる魅力溢れる山です。

加えて静岡県は海や湖にも囲まれており、伊豆地方の伊豆白浜大浜海岸や小説家尾崎紅葉の名作「金色夜叉」の舞台となった熱海海岸の場など、日々のストレスを浄化してくれる美しい自然に囲まれながら生活をすることができます。

②温度差が少なく過ごしやすい

静岡県は1年を通して見ても、夏は暑すぎず冬はほとんど雪が降らない気候なので、1年を快適に過ごすことができます。

県庁所在地である静岡市は最低・最高月の気温差が20市ある政令指定都市の中で最小という実績を持っています

夏のジメジメ、冬の乾燥が気になる方にとって静岡県は魅力的な環境と言えるでしょう。

③東京・大阪・名古屋へのアクセスが抜群

静岡県は日本のほぼ真ん中に位置しているということもあり、関東圏、関西圏へのアクセス環境がとてもいいです。

新幹線を使うと東京駅までは60分で、利便性の良さに都内に通勤・通学をしている方も多数いらっしゃいます。

大阪や名古屋へも2〜3時間で行くことができるので、関東、関西と飛び回って仕事がしたい!という方にとって、静岡に住むことはメリット以外の何物でもありません。

④美味しいグルメの宝庫

静岡県には庶民的で美味しいグルメや、都内では味わえない新鮮な魚介など美味しい食べ物を日常的に堪能することができます。

B級グルメとして名高い富士宮焼きそば静岡おでん、浜名湖で収穫されるうなぎを用いた鰻丼やお土産として親しまれているうなぎパイ、加えて駿河湾直送の海の幸など、バラエティに富んだグルメを楽しむことができます。

美味しいものに目がなく日常的に美味しい物を食べたいという方は、静岡移住に向いているでしょう。

⑤支援制度が数多くある

静岡県は前述したように、それぞれの市町村で独自の支援制度を多数設けています。

現在独身の方では仕事に関する支援はもちろん、結婚した時の支援や、子供が生まれた時、子供を育てる時、それぞれのライフステージにおいて適した支援制度を設けています

豊かで安心した生涯を過ごして行く際に、県全体でサポートをしてくれる環境が揃っていることは、間違いなくメリットと言えるでしょう。

静岡へUターン就職の5つの注意点

続いて注意点についてもお伝えしていきます。

以下記載の注意点をしっかりと把握することがUターン就職の失敗を極端に少なくすることができます。

  1. 年収ダウンのリスクがある
  2. 車がないと不便
  3. 新幹線「のぞみ」が停車しない
  4. 番組のチャンネル数が少ない
  5. 飲食店の閉店時間が早い

①年収ダウンのリスクがある

前述したように都内の平均年収と比較すると、静岡は都内の約7割ほどの年収になる可能性があるので、現在都内で働いている方で、年収に重きを置いている方は注意する必要があります。

ただ、自身の培ってきたスキルを元に新たな挑戦やそのスキルを静岡のために使いたいという熱い志があれば、自ずと年収は上がってくるはずなので、問題ない点と言えるでしょう。

②車がないと不便

静岡に住むのであれば、車がないと不便になる可能性があります。

前述した通り、電車やバスは、路線や時間帯によっては1時間に1本しかないこともあるので、移動にはやはり車が必要になってくると思います。

免許を持っていない方で、静岡の中心部ではない所に移住するとなった場合、免許を取って車を買うといいでしょう。

③新幹線「のぞみ」が停車しない

静岡県には新幹線の停車駅が熱海三島新富士静岡掛川浜松と6つあります。

1番停車回数の少ない新幹線「のぞみ」はその6つを全て素通りしてしまうため、注意が必要です。

新幹線を用いて東京や名古屋に向かう場合はきちんと停車駅を確認することをおすすめします。

④番組のチャンネル数が少ない

静岡県で視聴できる地上デジタルの番組数は、6チャンネルしかなく、

  1. NHK総合1・静岡
  2. NHK Eテレ1静岡
  3. SBS1
  4. テレビ静岡
  5. Daiichi-TV1
  6. 静岡朝日テレビ1

といった6チャンネルとなっております。

「静岡」と名のつくチャンネルが多く、内容に関しても静岡県の話題が多いようです。

アニメも放映数が少ないようなので、アニメ好きの方、キー局のテレビを普段から視聴している方にとっては、静岡移住は厳しいかもしれません。

ただ現在はニコニコチャンネルdアニメストアなどのアニメを一部無料で視聴できる動画配信サービスが発達してきているので、そういったサービスを活用すればデメリットは解消できるでしょう。

⑤飲食店の閉店時間が早い

こちらは都内でよくお店でお酒や会話を楽しんでいらっしゃる方にとってはデメリットな点と言えそうです。

こちらは地方全般に言えますが、静岡も例によって、都内と比較して朝方付近まで営業しているお店は少ないです。

また車社会ということもあり、飲んだ日には代行を頼むといった手続きもあるのも地方ならではなのかもしれません。

静岡へUターン就職する場合の相談先

静岡へUターン就職する場合に、良きサポートをしてくれる相談先について紹介します。

静岡県移住相談センター

都内在住で静岡県への移住に少しでも興味のある方を対象に静岡県内の就職支援移住の相談、サポートを行なっている機関です。

東京都の有楽町にある「東京交通会館」に窓口があるので、近くに住んでいる方は、ふらっと立ち寄ってみてもいいでしょう。

有楽町までは遠くて足を運べない方や新型コロナが心配という方でも、事前予約制でオンライン相談も実施しています。

静岡県公式移住・定住情報サイト 静岡県移住相談センター URL:https://iju.pref.shizuoka.jp/iju.html

静岡へ移住までのステップ

実際に移住するためのステップをこれから紹介していきます。

移住するにあたってどれも大事な項目なので、しっかりとチェックしていきましょう。

  1. 移住の目的を整理する
  2. 家族・恋人に相談し、合意を得る
  3. 情報収集と条件のリストアップ
  4. 現地に行ってみる
  5. 移住先で住む場所・仕事を探す

①移住の目的を整理する

自分の中でまず「なぜ移住するのか」の目的をしっかりと把握・整理しておくことが大切です。

静岡の環境下でやりたい仕事がある、静岡で起業したいなど、静岡に移住することによって、叶えられる自分自身の人生の目標を

しっかりと定めておくことで、嫌なことがあったとしても前向きに捉え、乗り越えられることができるでしょう。

②家族・恋人に相談し、合意を得る

もしも1人で自由に移住する際は、このステップを踏まずに次のステップに進んでも大丈夫ですが、パートナーや家族がいる場合は別です。

家族は移住することに賛成なのか、自身の移住の目的をしっかりと話し、相手の意見も尊重することが大事です。

これらを前もって話しておかないとトラブルの原因になってしまうので気をつけましょう。

③情報収集と条件のリストアップ

移住する目的に沿った地域を探すために条件の選定と情報収集はマストです。

静岡の移住サイトである、「ゆとりすと静岡」や「だもんで静岡県」、移住を検討している各市町村の各ポータルサイトを活用して、自分の欲しい情報をしっかりと調査し、把握しておきましょう。

④現地に行ってみる

条件を選定し、情報収集した上で「この地域に移住したい!」というステップまで進んだら実際に現地に行って住むイメージを固めておきましょう。

その際にチェックするポイントとしては、

  1. 交通の便はどうなのか?
  2. 近くにスーパーやコンビニなど日用品を買える場所は?
  3. そこに住む上での地域行事などは?

などの点についてしっかりと確認しておくべきです。

その情報だけではまだ判断できない、という方という方でも安心。

静岡にはいきなり生活するのは不安だという方に向けて、「お試し住宅」を県内各地域で実施しております。

1泊〜1ヶ月、最長1年間体験できるとこもあるので、静岡に実際に住むイメージをしっかりと固めることができます。

静岡県公式移住・定住情報サイト ゆとりすと静岡 お試し住宅一覧 URL:https://iju.pref.shizuoka.jp/measure/503.html
フルサトをみつける・つながる、地方移住応援webマガジン「Furusato フルサト」 静岡市の「お試し住宅」ご紹介します!! URL:https://www.furusato-web.jp/topics/25977/

⑤移住先で住む場所・仕事を探す

移住して日々の生活をしていくためには、仕事をしなければなりません。

現在の居住地から近い「静岡移住相談センター」での個人相談、自力で探したいのであれば、就職エージェントやハローワークなどを駆使して仕事探しをしましょう。仕事探しに奔走したら次はお部屋探し。

賃貸であれば、地元の不動産会社に相談したり、購入するのであれば移住先の市町村で移住の支援制度などを確認することをオススメします。

まとめ

静岡のUターン就職について解説しました。

豊かな自然と、都内と気軽に行ききしやすいアクセスの良さを持つ静岡県は、起業をして新たなビジネスに取り組みたい方、さらには今までの実績を活かして静岡に貢献したい!といった方にも素晴らしい環境が存分に揃っております。

都内で働くという選択肢だけでなく、視野を広げて地方で働く、地方に移住するという選択肢もあることを、知っていただけたら幸いです。

静岡へのUターン就職を検討中の方は、一度相談会やセミナーに参加するのがおすすめです。

新型コロナウイルスの影響で、オンライン参加ができるところも増えているので、気軽に情報収集するところから始めてみましょう。

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