今だからこそ伝えたい岩手県へのUターン就職のすゝめ!
ここ数年、新型コロナウイルスの影響により、多くの職業の変化や、働き方の変化が起こっています。先が全く見えない今だからこそ、地方移住をする方も増えています。
今回は、そんな多くの地方の中でも、「岩手県」をピックアップして、Uターン就職・移住の特徴やメリット、助成金などの支援についてご紹介します。
その前にUターンやIターン、Jターンについて詳しく知りたい方はこちら!
岩手県へのUターン就職における基本情報!
まず、岩手県のおおまかな基本情報をお伝えします。
岩手県へのUターン移住・就職する前に確認しておきましょう。
人口 | 1,221,205(令和3年1月1日) |
県庁所在地 | 盛岡市 |
土地の広さ | 15,280 km² |
参照:岩手県ホームページ | 住民基本台帳年報(令和3年1月1日現在)
どんな職種が多い?
平均年収ランキングでは、電気・ガス・熱供給・水道業となっており、367万円となっています
岩手県内に本社がある高年収企業として、よく挙げられる企業として「岩手日報社」や「株式会社岩手銀行」があります。
「岩手日報社」の平均年収は約659万円となっており、「株式会社岩手銀行」の平均年収は約637万円となります。
「田舎だから工業系や農業系が多いんじゃないの?」と思う方も多いと思いますが、IT・ベンチャー企業も多く、IT育成系の企業も多くあります。
移住した土地で、未経験からIT・ベンチャー系にチャレンジできるのは魅力です。
平均年収
さて、ここで東京都と岩手県の平均年収と最低賃金を比較してみましょう。
平均年収 | 最低賃金 | |
東京都 | 438万円 | 1,041円 |
岩手県 | 367万円 | 821円 |
このように、年収は東京と比べて71万円差となっています。
都会と地方でこれだけの差があるのは驚きですが、働き方によっては埋めることができる差だと感じるので、こちらはあまり気にする必要はないと思います。
主な交通手段
主な交通手段は車となっており、電車についてはおおよそ30~60分毎と考えてください。
基本地方は車社会となっているので、免許を持っていない方には少しつらいかもしれません
岩手県へUターン就職の補助金・助成金について
Uターン就職をする際、まず懸念される問題点として金銭面が挙げられるでしょう。
移住する際にかかる費用は、できるだけ安く済ませたいところです。岩手県では、そんな心配を解決する補助金・助成金が充実しています。
そんな補助金や助成金などの支援制度についてまとめたので、自分が該当しているのかを確認していきましょう。
岩手県移住支援事業
岩手県では、東京圏から岩手県へ移住した人を対象に「移住支援金(最大100万円)」を支給する事業を行っています。
経済的に支援を受けることができるので、岩手県への移住を実現することへのハードルが低くなっています。
それでは、支援事業の内容を見ていきましょう。
支援金額 | 世帯での移住の場合:100万円 単身での移住の場合:60万円 |
申請先 | 移住先の市町村 移住支援金担当課 |
支援対象者の要件
次の「(1)移住元要件」と「(2)移住先要件」の両方を満たす方が支援金の対象者となります。
(1)移住元要件
以下のア及びイをどちらも満たす方。
区分 | 令和3年3月31日以前に移住した方 | 令和3年4月1日以降に移住した方 |
---|---|---|
ア 移住元の居住地 |
又は
|
又は
|
イ 移住元の居住・通勤期間 |
かつ
|
かつ
注)ただし、東京圏のうちの条件不利地域以外の地域に在住しつつ、東京23区内の大学等へ通学し、東京23区内の企業等へ就職した方は、通学期間も対象期間として加算可能です。 |
上記の移住元要件を満たさない場合でも、「いわて若者移住支援金」の要件に該当する場合があります。
- 23区以外の東京圏(条件不利地を除く)に在住していた方
- 令和3年4月1日以降に岩手県内に転入し、転入時39歳以下の方
- 世帯25万円、単身15万円を支給
(2)移住先の要件
アに定める要件を満たし、かつ、イ、ウ、エ又はオのいずれかの要件を満たす方
ア 岩手県内への移住
区分 | 令和3年3月31日以前に移住した方 | 令和3年4月1日以降に移住した方 |
---|---|---|
移住 |
|
左記と同様
|
イ 就業に関する要件
区分 | 令和3年3月31日以前に移住した方 | 令和3年4月1日以降に移住した方 |
---|---|---|
就業 | 次の全てに該当する方
|
次の(ア)又は(イ)のいずれかに該当する方
(ア)一般の場合 左記の項目を全て満たす方
(イ) 専門人材の場合 内閣府地方創生推進室が実施するプロフェッショナル人材事業又は先導的人材マッチング事業を利用して就業し、次の全てに該当すること。
|
ウ 起業に関する要件
区分 | 令和3年3月31日以前に移住した方 | 令和3年4月1日以降に移住した方 |
---|---|---|
起業 | 岩手県地域課題解決型起業支援金の交付決定を受けた方
(注)令和3年度の審査会については、以下リンク先をご覧ください。 |
左記と同様 |
エ テレワークに関する要件
区分 | 令和3年3月31日以前に移住した方 | 令和3年4月1日以降に移住した方 |
---|---|---|
テレワーカー | なし | 次の全てに該当する方
|
オ 関係人口に関する要件
区分 | 令和3年3月31日以前に移住した方 | 令和3年4月1日以降に移住した方 |
---|---|---|
関係人口 | なし | 岩手県における市町村や地域の人々と関わりを有する者(関係人口)のうち、移住先の市町村が個別に定める要件に該当すること。
(注)別表のとおり市町村毎に要件が異なりますので、詳細については、市町村にお問い合わせください。 令和3年4月1日~令和3年8月31日に岩手県に転入した方 令和3年9月1日以降に岩手県内に転入した方 |
注意すべき点としては、「いわて若者移住支援金」と「岩手県移住支援事業」の重複受給することができませんので、注意しましょう。
いわて若者移住支援金について
に加えて、岩手県では39歳以下の若者の移住を支援するために「移住支援金(最大25万円)」を支給することも行なっています。
若いうちから岩手県に移住してゆったりと自分らしく生きていきたい、故郷の岩手県にUターン移住したいという人にオススメの支援内容です。
以下が支援内容となりますので、確認していきましょう。
次の「(1)移住元要件」と「(2)移住先要件」の両方を満たす方が支援金の対象者となります。
支援対象者の要件
(1)移住元要件
以下のア及びイをどちらも満たす方。
区分 | 令和3年3月31日以前に移住した方 | 令和3年4月1日以降に移住した方 |
---|---|---|
ア 移住元の居住地 | 対象外 |
|
イ 移住元の居住・通勤期間 | 対象外 |
かつ
|
(2)移住先要件
アに定める要件を満たし、かつ、イ、ウ、エ又はオのいずれかの要件を満たす方
ア 岩手県内への移住
区分 | 令和3年3月31日以前に移住した方 | 令和3年4月1日以降に移住した方 |
---|---|---|
移住 | 対象外 |
|
イ 就業に関する要件
区分 | 令和3年3月31日以前に移住した方 | 令和3年4月1日以降に移住した方 |
---|---|---|
就業 | 対象外 | 次の(ア)又は(イ)のいずれかに該当する方
(ア)一般の場合 次の全てに該当する方
(イ) 専門人材の場合 内閣府地方創生推進室が実施するプロフェッショナル人材事業又は先導的人材マッチング事業を利用して就業し、次の全てに該当すること。
|
ウ 起業に関する要件
区分 | 令和3年3月31日以前に移住した方 | 令和3年4月1日以降に移住した方 |
---|---|---|
起業 | 対象外 | 岩手県地域課題解決型起業支援金の交付決定を受けた方 |
エ テレワークに関する要件
区分 | 令和3年3月31日以前に移住した方 | 令和3年4月1日以降に移住した方 |
---|---|---|
テレワーカー | 対象外 | 次の全てに該当する方
|
オ 関係人口に関する要件
区分 | 令和3年3月31日以前に移住した方 | 令和3年4月1日以降に移住した方 |
---|---|---|
関係人口 | 対象外 | 岩手県における市町村や地域の人々と関わりを有する者(関係人口)のうち、移住先の市町村が個別に定める要件に該当すること。
(注)別表のとおり市町村毎に要件が異なります。 令和3年4月1日~令和3年8月31日に岩手県に転入した方 令和3年9月1日以降に岩手県内に転入した方 |
いわてとつながろう!Uターン就活応援助成金
Uターンで就職することを考えている就活生を対象とした助成金です。
岩手県内の就活応援費用として、最大2万円の支給があります。
※2021年3月15日までで申請の受付が終わっているので申請開始まで待つ必要があります
支給対象となる活動の内容 | ・インターンシップ、実習(教育実習など) ・企業・工場見学 ・企業説明会(合同説明会を含む) ・採用試験(企業の採用選考・面接、公務員試験など) ・その他、就職に関する活動のうち県が特に認めるもの (ジョブカフェ等での個別相談、セミナー受講など) |
支給要件 | ①〜③のすべてに該当している方が対象者となります。 ①県外の大学、短期大学、専修学校、各種学校等に在籍していること ②岩手県出身者(県内に実家等の帰省先がある方等)であること ③岩手県内での就業や就業の検討を目的とした活動 |
いわて産業人材奨学金返還支援制度
岩手県では、将来的にものづくり産業などの岩手県の産業を担うリーダーとなる人材の確保・定着を促進するために、大学を卒業する学生や既卒者がU・Iターンを希望し、岩手県内の企業に一定期間就業する場合に、奨学金の返還支援を行っています。
以下の助成があり、岩手県にU・Iターン就職や転職をする方は、ぜひ検討してみてください
- 最大250万円を助成
- 就業1年目から毎月の奨学金返還額と同額を助成
支給対象者 | ①独立行政法人日本学生支援機構の第一種奨学金(無利子)及び第二種奨学金(有利子)の貸与を受けており、将来返還予定又は返還中の方
②応募の時点で次に掲げるいずれかの方 学生 既卒者 上記の大学等を卒業し、県外で就業している35歳未満の方(令和3年4月1日時点)、又は県内に正規雇用で就業していない35歳未満の方(令和3年4月1日時点)で、令和3年度までに県内事業所において就業し、かつ居住する意向を有すること。 ③本制度の認定を受けた県内企業(認定企業)への就業を希望する方 ④岩手県内に定住することを希望する方 学生の場合 既卒者の場合 |
対象分野 | 次のいずれかに該当する企業が対象となります。
①ものづくり・IT関連企業 対象業種:
②地域経済牽引事業計画承認企業 ③地域未来牽引企業 ④建設関連企業
|
参照:岩手県ホームページ | いわて産業人材奨学金返還支援制度
岩手県にUターン就職する5つのメリット!
岩手県の特徴やUターンの支援情報を紹介しました。
ここでは、岩手県にUターン就職・Uターン転職するメリットについて紹介していきます。
- 補助金が多い
- 物価・地価が安い
- 自然豊かな環境で暮らせる
- 通勤のストレスを削減できる
- 人口が少ない
①移住する際に利用できる補助金・助成金が多い
まず1つ目のメリットとして、先程記載したとおり、岩手県へのUターン移住・Uターン就職の補助金・助成金が豊富です。
岩手県への移住を考えた時に経済的な課題があり、なかなか一歩踏み出せないという人も少なく無いと思います。
そんな時に利用できる経済的に支援制度の多さは、とても魅力的と言えるでしょう。
②物価・地価が安い
ご存じだと思いますが、地方は中心都市と比べて、圧倒的に物価及び土地代が安い傾向にあります。
岩手県もその一つであり、土地代も安いため、将来的にマイホームを建てることも夢じゃないでしょう。
③自然豊かな環境で暮らせる
岩手県は自然豊かな土地としても有名です。
地底湖のある石灰岩でできた洞窟、龍泉洞、浄土ヶ浜海浜など様々な名所が数多く存在します。
また、岩手サファリパークや安比高原スキー場など遊ぶ場所もあるため、仕事疲れを遊んでリフレッシュする、自然で癒すということもできます。
これこそ、岩手県へ地方移住する最大のメリットの1つとも言えます。
それに加えて、広大な土地で作られる農作物や畜産物は、とても美味しく、身体のエネルギーを作ってくれます。
岩手県では、にんにくやピーマン、りんご、お米が有名です。お米のブランド『ひとめぼれ』や『いわてっこ』は聞いたことある人も多いのではないでしょうか。
④通勤のストレスを削減できる
岩手に就職した場合、人口の少なさから、まず満員電車はあり得ません。
車通勤にした場合は、自分のプライベート空間を確保したうえで、通勤できるため、通勤によるストレスを大幅に削減できます。
通勤ラッシュに巻き込まれたくない。満員電車は避けたい。
そんな方にとってはとても大きなメリットとなります。
⑤人口が少ない
「人口が少ない」というのは、デメリットにも聞こえますが、実は多くのメリットが含まれています。
人口が少なく建物がすくないため、空気が都会と比べて圧倒的にきれいです。
「空気がおいしい」という表現をよく聞きますが、実際に空気のきれいさを肌で実感できます。
次に、感染症のリスクが少ないです。人が少ないため、人と接する人数や時間が少なくなります。
岩手県はコロナ大流行の初期、しばらくの間感染者数が0人ということで話題になりました。
直近で一番1日あたりの感染者で一番多い日でも202人(2/4)と、直近の1日の最大感染者数が21,576人(2/2)の東京都比べると約100分の1と少ないです。(2022/02/15時点)
感染症が流行する中、コロナ感染リスクを抑えられるという点も大きなメリットとなります。
そんな人口が少ない岩手県ですが、人口が少ない分、密なコミュニティが形成されやすいです。
そのため、地域住民の方と信頼関係を築きやすく、地域の人から野菜などの食材をもらえる、なんてこともあるかもしれません。
地域に環境に支えながら仕事や子育てができるので、心に余裕ができるかもしれないと考えると、充分なメリットだと思います。
ここは押さえておきたい!岩手県へのUターン就職のポイント
岩手県へのU・Iターン就職をする際、まず必要なのは情報収集です。
その後、地域の求人を探し、就職活動、岩手県への移住といった流れになります。
移住までの流れですが、転職になる場合はまず退職手続きが必要です。
引っ越し作業はやることが多いため、退職日から入社日の期間はそれなりに余裕を持たせたほうが良いでしょう。
Uターン就職は通常の就職活動に比べて、やることが多く、時間的な余裕もなくなります。
トラブルなどにならないためにも、健康管理やスケジュール管理は、しっかりとしておきましょう。
岩手県にUターン就職する際の注意点
岩手県に移住して働く際にメリットだけではなく、注意点もあります。
事前に把握しておき、対策や理解することで納得した形でUターン就職を進むことができます。
- 引っ越しが少しめんどう
- 密なコミュニティとのやりとり
- 情報格差がある
岩手県への移住の際、当たり前ですが、引っ越す必要があります。
時間や労力、費用がそれなりにかかるため、ここは頭に入れておきましょう。
次に、都内と比べて人口が少ない分、地方の人間関係は大都市に比べて密接であり、地方の慣習や伝統、イベントに慣れる必要があります。
ただ、先程も記載した通り、地域住民と密接な関係を築けることは場合によってはメリットにもなり得ます
隣人トラブルなどにならないためにも、注意する必要があります。
最後に都内から地方に移住した時に情報格差が起こります。
情報に溢れた都内だと得られることが、岩手県に移住した際に収集できない、一次情報ではなくネットから得られる二次情報や三次情報など信憑性の低い情報になってしまうリスクがあります。
しかしながら、Twitterやネットニュースなどで情報を得ることができるので、アンテナを立てることで情報格差は昔よりも解消されているといえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。岩手県へのUターン就職について紹介しました。
岩手県へのUターン就職・Uターン転職・Uターン移住に関して、本格的に考えている方や、まだそうでない方も具体的に次やるべきことが見えてきたのではないでしょうか。
岩手県への移住をお考えの方は、いわて暮らしサポートセンターという岩手県の移住や就職を相談する場所が有楽町や銀座にあるため、相談しに行っても良いかもしれません。
これからよりよい未来を切り開いていくためにも、Uターン就職を前向きに検討してみてください。